仙台第37団活動紹介~東仙台小学校の防災訓練参加~

 1923年9月1日190万人が被災した関東大震災が発生した事と8月9月は台風上陸件数が多いという事から9月上旬に各学校や地域の子供会等で防災訓練が実施されます。

 今回紹介する仙台市立東仙台小学校も防災訓練を行っており、その訓練では各学年で外部の講師を招き防災関連の授業を展開しています。校長先生から「是非子供達にロープワークを教えて欲しい」と37団に依頼があり、その縁で去年も含め、2回防災訓練に参加してます。訓練はスカウト、指導者及びガールスカウト宮城第4団と合同で参加しました。

 今回は3年生(1組36名,2組35名)を対象として「ちょう結び」「本結び」「もやい結び」の3種類を練習しました。子供達に興味を持たせる為、結び使用例も紹介しました。本結びは剣道の袴や柔道の帯を結ぶ際に使い、もやい結びは、ロープ同士を繋ぐ時に自衛隊の人達は使う等、使用例を紹介すると子供達は興味しんしんでした。

 更に、もやい結びはKing of knot(キングオブノット)ロープ結びの王様という言葉を教えると結びが出来た子供から「もやい結びが出来たから王様になれた」と嬉しい言葉がありました。

 ここで子供達の感想を一例で紹介します。

  • ・山登りや災害があったときに人に巻き付けてはぐれないのに役立つことにびっくりした
  • ・帰ってすぐプールだったので,自分の分はもちろん,友達にも結び方を教えてあげた
  • ・家に帰って家族に教えたことで,自分ももっと上手になった
  • ・もしも津波や地震とかが起きたときに,けがをした人がいたら,教えてもらった結び方などを使って助けたい

 今回の講習では結び目が確認しやすいように登山家の人達が使う太い(径:10mm)ロープを使いましたが,もやい結びが出来た子供が10名以上いました。

 また,講習が進む中、冷や汗をかく事がありました。授業中震度3の地震があったのです。先生の指示に従い、椅子の下に直ぐ頭を隠す、子供達。その姿を見て、自分の命は自分で守るという意識の強さを感じる事が出来、感心しました。その光景を見てロープワークだけでなく、自分たちの身を守る内容を授業に取り入れて、一歩踏み込んだ防災の勉強を子供達に教えなければいけないという考えを持つきっかけになりました。

 ボーイスカウト活動ではロープワークの他に救急法や手旗信号等防災に関連した知識・技能を学ぶ事が出来ます。その知識・技能を東仙台小学校の子供に紹介しスカウト活動に興味を持ってくれる子供が出来たら、こんなに嬉しい事はありません。

 来年も校長先生から防災訓練を行う予定とお話を伺いました。校長先生のリクエストは巻き結びです。その結びを教えると共に自分たちの身を守る方法という観点で授業内容を考え子供達の要求が有った際、直ぐにでも教えらえるよう準備を進めます。